出雲・・・嗚呼、知らなければ・・・orz

出雲大社で仮殿遷座なる行事が行われているそうな。 本殿の改装のためにご神体を仮殿に移す訳だがその際本殿に神様が居られなくなるのでその期間中は普段見ることが出来ない本殿を拝観できるようになるらしい。

「うおおおおおお、見たい!  興味津々でござります!!
でもでもっつ、今は、今は本当にスケジュールがっ・・・
次の機会は何時なのでございますかっ!?」

「60年後だよ」

「・・・・・」

死んでる可能性の方が高いと思いますので一泊とんぼ返りで拝観してこようと思っております。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=502362004

http://www.izumooyashiro.or.jp/sengu-schedule.html

死刑!

そこいら中で話題になっている光市母子殺害事件の判決だけれど、日本の現状を考えると妥当な判決ではないかと思う。  現在の日本の状況下においては死刑という制度は必要であると感じる、但しこれは恒久的な話ではなく”現在の日本の社会システムを円滑に維持し運営していくという目的上では有効だ”と考えるからだ。

今回のニュースを見ていると被告の少年についている死刑廃止論者の弁護士集団が非常に不愉快でとんちんかんな集団のような印象を感じるのはオイラだけではないと思う。 現状に即していない人権主義者・・・そんなイメージが報道から伝わってきてしまう。  そこがものすごく薄気味悪くて嫌なところだ。  但し、コレの本当に薄ら寒くて怖いところは「死刑廃止を唱えている”人権派”弁護士集団がどういう意図と意志を持ち何故死刑制度廃止を唱えているのかが全く伝わって来ないにもかかわらず、哀れな被害者の”妻と子供の敵を討ちたい”という人間的にもっともだと思える要求に人権という権利を振りかざし妨害しようとする不当な集団に見えてしまっていること」だと思う。  
 報道から伝わってくる簡潔で受け止めやすい説明は大概「人権擁護の観点から死刑廃止を唱えている」といったモノだろう。  人権擁護・・・というと簡潔な言葉でわかったかの様な気持ちになってしまうけれど、今回の事件のような案件を語る際に単純に”人権”という言葉でひとまとめにして人間の思考を表現しようなどと言うこと自体に無理がある。

でも報道上で見かける言葉は「人権擁護派の死刑廃止論」とかそんな感じの言葉ばかり。

物事を分かりやすく面白く伝え様としているだけで本来必要な本質的な説明が為されていないと考えた方がよいのではないかとオイラは思っています。

さて、冒頭で私は今回の死刑に賛成だと言っておりますがそれは”現在の日本において”という大前提があるからであって本質的には死刑には反対です。  何故かというと”死刑では生ぬるい”と思っているからです。  無辜の人々を自分の歪んだ欲望のために幾人も殺めた人間が居たとします。  その罪に対する量刑がただあっさりと殺すことで終わりですか?   その罪に対して相応の罰を与えるとするならば”自ら死を求めたくなるような生き地獄”を味あわせるより他にありません(と思ってます)・・・それを罪に応じて期間を決めるといったところでしょうか。  でもね、その権限が国家に握られていたらどうなりますか?  怖いでしょ。 上に睨まれないように萎縮しちゃうでしょ。
悪いことしなけりゃいい・・・って言う方も居られるでしょうけど。  権威を笠に着て”お前が悪い”と決めつけるような施政者が過去に存在し、おそらく今後も発生するであろう事は想像に難くないのです。 そんな世界ではどう考えても健全な社会システムがたちゆきません。 だから自由を束縛する終身刑という思想が成り立つのでしょう。  人間としての権利を剥奪されスポイルされた状態におきつづけること、そして出来うることならば己が起こした罪の重さを一生をかけても償えぬ罪であると認識させることが最大級の断罪であると思います。  

どうやら、死刑廃止論の最初の流れは上述したモノとさして変わりはないようです。 Wikiからの引用ではありますが下記のような文章を見つけました。

イタリアの啓蒙思想家チェーザレ・ベッカリーアは「死刑の威嚇力は終身の自由刑に劣り、また、死刑は残酷な行為の手本となるもので社会的に有害である」等と論じて[6]死刑廃止論の先駆的な役割を果たした。彼の著作『犯罪と刑罰』(1764年)は、翻訳され瞬く間にヨーロッパ中に広まり、多大な影響を与えた

ですから、件の弁護士の皆さんは基本的にはこの様な思考の流れを元にした死刑廃止論を唱えていてただ単に犯罪者に優しい集団(だってソレだとただのキチガイだもん)ではないと思っているのですが・・・ぶっちゃけ報道では良くわかりません! もう少し色々正確に伝えてくんないと判断できません!  ね、薄気味悪いでしょ?

ただ、それでもオイラが死刑廃止論者でないのはソレが現状の日本に即しているとは思えないからです。  日本人は平和で基本的に脳天気です。  そういう時期がかな~り長く維持されてきました。 とっても良いことです。
それ故に終身刑の意味をはきちがえているような気がします。 「生かしておいて貰えるんだ」って感じで。  だから死刑が存在しないと抑止力が働きません。  
死よりも辛い状況が上手く想像できないのだと思います。

じゃあ、ヨーロッパはどうなんだって!?

各地に残る古城、そこに残されている実際に使われていた生き地獄の証拠。  今も残る拷問器具の数々。  這い上がれない地下牢・・・其処に唯一開けられた空気穴は食堂に通じていて食事時には臭いが地下牢に充ちるようになっています。 其処に食事を与えられないまま放置される苦痛・・・実物を見たら嫌でも想像できる様になると思いますよ。
 石の文化は長持ちですので色々一杯残ってますから・・・

だいぶ間が空いてしまいました

なるべく3~4日に一度は更新したかったんですが、ついに失敗。
本気で書くと長くなる部分とかはタイミングが合わないと出しにくいですね。
書いてる時間ないと書いてられない・・・・

なんか単純所持の問題もいつの間にか安易な流れの方に結論が向いているようで頭が痛いです。

現実に照らし合わせて、過去の状況を鑑み、これから如何に良くしていくのかと言うことを真剣に考えたら”単に規制すればよい”という結論にはならないはずなんだけどなあとつくづく思ってしまいます。 

さて、こんな話題を振っている訳ですが折角なので食いつきのよさげな話を提供いたしましょう。

リアルの恐怖体験談でございます。

「饅頭こわい・・・・でも冷静に考えると”本当に怖い”ので逃げ出した話」

昨年のことです、私が近所の公園の高台でひなたぼっこをしているとかたわらでちょっと年齢対象外の幼女共が遊びはじめました。  そしてほぼ時を同じくて野良猫が寄ってきて私のすぐ側で眠りはじめました。

幼女共は猫に夢中です。 「この猫、兄ちゃんの!?(おじさんと言われなかったのは少し嬉しかった)」やたら元気そうな幼女ボスが私に話しかけてきました。  「いや・・・違うよ」そう答えると「なんだ違うのか・・・じゃあさ、飼ってやりなよ!はい名前を付けて!」と無茶なことを言ってきます。  「いや、うちにはもう猫が居るから・・・」 と答えると「良いじゃん、もう一匹飼ってあげなよケチ!」「ケチ!」「けち!」「けちっ!!」「じゃあ、お前等連れて帰ってやれよ」「私たち子供だもん!」「ペット駄目だもん!!」「けち!」「ケチ!!」との反応。

・・・・何故オレはこんなトコロでこげな幼女共にケチ扱いされねばならぬのか? 途方に暮れていると件の野良猫はすくっと立ち上がりそのままオイラよりも少し離れたところにいたブルーテントのあるじの側にすり寄っていきました。  「御主人様は他にいたみたいだぞ」そう言うと幼女ボスはこっちを振り向いて「わかった、じゃあ鬼ごっこしよう」と言い出しました「鬼は兄ちゃんな!」

がはははは、と笑いながら「鬼さんこちらーーーー!!」と叫んで四散していきます。  あっけにとられながら見ているとまたずかずかとこちらの方の駆け寄ってきて「ナンで追いかけてこない!!」と言って怒ります。

「あのな・・・お前等多分小学生にはなってるんだろ? 1年生か? 知らない人と遊んだり話したりしたらいけないって教えられてないのか・・・・!?」

「ばっきゃろお、1年じゃねえ!バカにするな」「あたし達2年生だよ!」「そうだそうだ!!」「・・・」

本気で怒ってます・・・この幼女共。  小学1年生と2年生の区別なんかオイラにはつきません。 興味もありません。 ソレよりも30代後半のオッサンが小学校低学年の女子児童を追い回していて傍目にどう見えるのかの方が大問題です。

「・・・疲れているから勘弁して下さい<(_ _)>」 早々に幼女共に白旗を揚げるオレ。

「泣くよ!」「鬼してくんないと泣くもん」「ねーっw」許す気が毛頭無い幼女共。

正直シチュエーション的にはすんごく面白かったんだけれど、漫画じゃなくて現実だったので本気で困った。  あと5歳ほど年が上だったらお兄さんならぬおじさんも何かとち狂ってたかもしれぬ。  けれど・・・現実だったので現実的に対処しました。

「じゃあ、いくね!」「いえーーいw」逃げていく幼女共。 

「こらあ!待てェ!!」 わざとおどけた声を出して追いかける俺。 微妙に距離をとると急にきびすを返してダッシュをかまして自転車に乗り「じゃあ、元気でな!」と言って逃げ帰りました。

「ゴラぁ、遊べよおお!!」「バカぁ!」幼女らしからぬセリフを投げかけられましたが多分この判断は間違っていないと思います。  いや、実際もっと若い頃に違う年齢の少女達にこんな風にからまれてみたかったですよ。 そしたらまた違う何かがあったかも・・・等と思っていられるのが幸せって事なんでしょうねw  

ちゃんちゃん<(_ _)>  

今のご時世、現実では「子供好きのお兄ちゃん」をやって遊んでいられるほど脳天気には慣れないよなあ~

単純所持禁止の方向だそうですが

http://turenet.blog91.fc2.com/blog-entry-2620.html

まあ、今回の規制反対の根拠にされているとおり実際えん罪を引き起こされる可能性もあるので嫌っちゃ嫌ですけど”実写で被害者も居ますよ”というお話ですから反対の意思表明をするのは微妙に気が引けますよね。 
 けれど本来重要なのは「これからの犯罪発生を防ぐこと」「これから子供を守ること」ですよね?・・・だとしたら過去にあった商品を消させることはこれからの需要を生み出す可能性の方が大きいわけですから「単純所持の禁止」は逆効果になる可能性の方が高いのではないでしょうか。 ”現実に存在する需要”を考えに入れて対処していかないとこれからの犯罪抑止にはなりえない。 そこはちゃんと検討してるのかしら?   今まであったモノはいきなり無くなったりはしません、無理になくそうとすれば大概”ひずみ”が発生するものです。  その”ひずみ”の被害がこれからの子供達に及ぶ可能性の方が高そうな気がするんですがどうでしょうか?  
 コレまでに行われた犯罪によって被害者が存在していて自分達が録られた画像が存在することを恐れている、その悲しみ辛さは想像するに余ります。 ですが、これからその人達のような被害者がなるべく増えていかないようにすることを考えるのであれば単純所持禁止という方向での規制はしない方がよいのではないかと私は思っています。
 あとこの法改正が施行されることによって一番懸念されるのは密告が横行して社会が殺伐とする可能性がある事だと思っています。  気に入らない相手が居る、ソイツは何時自分に児童ポルノ(武器かよ(^^;))を送りつけてくるかわかったモノじゃない。 やられるまえにやってやる!!  とかね。

それに・・・金目当ての痴漢えん罪事件が実際にあったのは記憶に新しいでしょう。 

知識がないので推測に過ぎませんが、痴漢の発生率から考えてえん罪を生み出すああ言う法律が出来たのはもしかしたら仕方ないかもしれません。  でも痴漢の発生率に比べればはるかに少ないであろう”児童ポルノの作成”という犯罪を防ぐために単純所持を禁止するというのはいかがなものだろう。

おそらく法律というモノはその国家に帰属する国民が円滑に社会生活を送るために作られたルールだろう。  その目的の為に、今回の単純所持禁止という法改正案はふさわしいモノなのか否かを考えて貰いたいと思っています。  

ちょっと時期はずした感はあるんですが、このあと書きためていた児ボ法の改正案絡みの意見とかブログののっけていきますね。 では。

ふぃんらんど

今TVで「冒険!絶景!珍道中! 世界超豪華鉄道でGO!! 」と言う番組がやって居るんですけれど、色々フィンランドのことが紹介されている。

少なくともオイラはイベント会場以外では見たことのなかったゴスロリ少女がヘルシンキ駅構内にいたという形で紹介されてたんだけど・・・

右端に居てた女の子、日本フィンランド友好協会の会長の娘さんだったような気が(笑)  

ヘルシンキそんなに寒くないと言ってたけど、実は今年は特に異常気象で例年になく暖かかったんだそうな。 ある意味観光で行くにはベストな年だったのかもしれないですね。

オーロラ見に行きたかったなあ・・・

火種はまわるよどこまでも

今までも微妙に気になってたんですけど、聖火リレーってどういう基準で行われて居るんでしょう? 原則とか在るのかしら?
ギリシャで太陽光によって採火された後に開催地に届けられ、開催期間中灯し続けたら終わり・・・という捉え方でよいのかしら・・・

 今回初めてググってみたんですが、Wikiでみると毎回リレー形式も違うみたいだし、言うほど伝統の香りを感じられないので少し興ざめしました。  てっきり比叡山延暦寺の不滅の法灯みたいに一つの火種から延々と炎を継承して居るんだと思ってた(^^;)

で、ついにフランスでは「安全のために」いったんトーチから消されてしまった聖火。  沿道の抗議団体→バスの中に避難→車内で炎を灯したままでは危ない!→消火 は理解できる自然な流れだけれど、結局炎は守りきれずに消されてしまったわけですから沿道に集まった抗議団体の思惑通りになった様に見えなくもない。

報道ではスルーしている感がありますが、既に中国のメンツ丸つぶれの様な気が・・・

あの青白ジャージの中国から派遣された聖火守護隊の人達も大変だろう、推測に過ぎないけど「バスの中に避難したから炎を消す」という発想は彼等には無かったのではなかろうか。

実はフランスが安全上の理由にこじつけて「わざと炎を消した」可能性もある気がするんですが・・・そんなひねくれた視点での報道はされないよね、多分(^^;)

部長、涙が止まりません!!

地元の本屋に本を探しに行く。  先日薦めていた”テラビシアにかける橋”の原作本と知人が薦めていたSFを購入しようと思ったからだ。 店員に尋ねて小説の方は発見、その後買いたかった漫画を思い出し店内をぶらついているときにソレは来た。
私はもうっ、18なのよっつ!!
オイラのすぐ側にいた女の人がいきなり叫んだのでマジでびっくりする。 ドキドキしながら様子を見る。 おそらく18歳は超えていると思われる女性だ、多分何らかの障害をもたれているのだろう。 その後も店内を何らかの物語を一人で演じながら徘徊しておられる。 とりあえず気にしないで目的の本を探しレジに向かったときだった。  その女性がレジに向かって突進してきたのだ。
部長!涙が止まりません!!
レジの向こうの店員に向かっていきなり言葉をなげつける。

部長ォ!!

そそくさとレジから離れるオレ、逃げられぬ店員。 一拍おいて店員がおどおどしながらこう言った。
「ぶ・・・部長は・・・いま・・・いません」
こわばりながら反応しただけスゴイよあなた(^^;)
部長、笑えませんが笑いそうでした!!

阪神開幕4連勝(嘘じゃない!)

友人の日記でエイプリルフールのネタで使われていたorz

でも本当http://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/pf-score.html

そして巨人も4連敗。

そうか、阪神恒例の”開幕スタートダッシュ、今年はいけるでェ”は4月いっぱいバカ(エイプリルフルフール)だったのか(笑)

でも最近はみんな騙されてくれないので、そのまま優勝・出だし不調も織り交ぜてきていますw

SOHO

ナンか妙にウケが良かったので、そっち系のネタを紹介しようと思う。

何故だかロンドンには5年に一度くらいの割合で行っている、前回行ってからもうしばらく足っているのでまた大夫様変わりしているのだろう・・・オタク的に(笑)  90年代初期のロンドン・・・正直日本人のオタクにとって馴染みのある感じのお店は一切無かった。  五年後90年代後半、オックスフォード通りにそういう香りのするお店を見つけた。  スターウオーズグッズとかに混じって珍妙な色のドラゴンボールZグッズなんかが売られていた。  同時期、フランスのパリでは日本漫画の専門店らしきモノが開店していたようだ。  オイラが行った時にはそこは丁度お休みしてた・・・日本みたいに四六時中お店が開いている国は珍しい。  欧州圏では旅行者の都合など気にせず店は週末になるとお休みだ。   シェスタのタイミングで現地に着くともう何も出来なくてただ街中をブラブラしたりしてたことが良くあった、それでも異国の風景は楽しく時間はすぐに過ぎ去っていった。  あー懐かしいなあ(しみじみ)

そして2000年代・・・驚いたことにオックスフォードには先に紹介した店が規模を拡大し日本の漫画コーナーが大きな場所をしめていた。  更に近所を歩いているだけで数軒の専門店を見つけることが出来た。  気分的にもすんごく親しくなったのは確かだ。  この時は確かロンドンに語学留学していた友人のトコロで世話になったりしたので比較的余裕を持って行動できたように思う。  

さて何故ロンドンの話を持ち出したのかというと今も昔もクラブシーンのメッカの一つだからだ。  週末の夜ともなると低音の響く半地下の怪しげなクラブで有象無象が踊り狂う。  そんな阿呆なイメージを持って居られる方も多いのではないだろうか?  かくいうオイラもそうだ(笑)  怖いけれどちょっと興味がある異世界。  そんな感じだろうか・・・まあそんな訳で興味本位でそういう場所に何度か行ったことがある。 今でこそテクノやトランスといったクラブシーンから派生した音楽はオタクにとっても馴染みが深いモノだが昔はそうでもなかった。  エロゲーなどで”その香りがする音楽”を聞けるようになった時は驚いたモノだ。  日本にゴアテクノなどが紹介されはじめた頃・・・特に有名なアーティストなんてそれほど居たわけでもなく渋谷のシスコなどに輸入されるCDなどをジャケ買いして当たりはずれを競っていた時期がある。   みんな忘れているかもしれないがネット環境がここまで便利になったのは2000年を超えてからのことだ。  90年代半ば・・・情報はコアに親しい場所にしか未だ落ちていなかった。   オイラはちっともディープな住人では無かったけれど友人達がそういう場所にいた。  誘われて六本木や渋谷のクラブに行って朝まで踊ってたり、田舎までレイヴに行ったこともあった。  実はその時期に聴いていた音楽が一番色濃く反映されているのがアニソンやゲームミュージックだったりする。   自分とは縁遠い世界だと感じていたモノがその後ドンドン身近になっていくのだから縁というのは結構不思議なものである。

さて、そんな訳で本場のクラブに興味を持っていたオイラはロンドンに行った折に飛び込みで見に行ってみようと思い立ったのである。  下調べもナンにもしていないので本当に飛び込みだ、正直怖い。   少し前に件の当たり年もあったので”ウホの人”の生息域にも余り近づきたくない。  ヨーロッパにはそう言う人向けの場所が多く存在すると言うことは知識として知っているので避けなくてはならないと思っていた。   で、どうしたのかというと”女性客が入っていくクラブ”を視認してそこに突撃したのである。   男女隔たりのないクラブならまあ、大丈夫だろう・・・うん、オレ様頭イイね!  

ロンドンの”SOHO”・・・夜の繁華街のクラブ。  少し大人になったような気分だ(充分大人の年齢だったけど)   薄ぐらい店内には既にビートの利いた曲が流れていてダンスフロアでも数人体を揺らしている。  でもまだ盛り上がりには早いタイミングのようだ、ビールを片手にフロアの小さなイスに腰掛ける・・・下戸なのでビールは何となくその場になじむためのアイテムに過ぎない。  ほとんど潜入取材敢行中の記者の気分だ。  周囲を見回してみる、白人の男性がほとんどで女性の数はさして多くはない。  近くにいたネクタイを締めた金髪の兄さんと目線が会う、愛想笑いをしてから目線をそらす。  なんとなくだが更にその奥の赤毛でムチムチした髭のオッサンがこっちを見ている気がする。  いかん、例のカルロ共のせいで白人の男性を警戒するクセが付いてしまったようだ。  偏見はいけないと思いながら未だ人のまばらなダンスホールに目をやる。   会社員の仲間とおぼしきネクタイにワイシャツ姿の数人の白人男性がジェンカのような踊りを連なりながら踊っている。

「ヒャッホ~ホッホ~♪」

楽しそうだ。 前方の男性の肩を掴んで嬉しそうに踊っている。  見ようによっては爽やかだ。  爽やかだと思いたい。  しばらくすると店内にグラムロックスタイルのウホくさい人達が入ってきて雰囲気が大夫怪しくなって来た。  ユーロPOPのビートの利いた曲がDJブースから止めでなく流れてくる。   会社帰りの集団のようなワイシャツネクタイの兄ちゃん達は相変わらず肩を組みながらとても仲が良さそうにしている・・・ナンかお酒を口移しで飲み合っているような光景が見えた気もするが気のせいだろう。   髭のオッサンと近場にいたワイシャツ姿の金髪さんが時折こちらを見ている気がするが多分気のせいだ。  特に髭のオッサンの目が座っている気がするがそんな訳はない。  ただの被害妄想だ。  

折角女性もいるのだからせめてそちらの様子でも見ておこう・・・でももちろんこんなトコロにオイラ好みのロリ少女は居ない。  でも女性を見ていると安心できる、何故だか守られているような気分になれる。

そう思ってオイラは店内の女性陣の様子を見ていた。  彼女達も友達同士で仲が良さそうだ。   
するとそのうち二人がダンスホールの中央に飛び出てきて激しく体をくねらせながらエロダンスを踊りはじめた。
冷やかすような口笛の音、盛り上がる店内、まるで映画か何かのワンシーンのようだ。

激しくなる二人のダンス、身を重ね官能的に絡み合う、迫り来るヒゲの親父・・・ジワリジワリと距離が縮んでいる気がする。   ダンスする女性二人、おもむろに抱き合った!

そしてそのまま長い長いディープキス・・・・

・・・・そうですよね、ボクは失念していました。  ”ゲイ”って別に”男”限定じゃないですよね。  
女の子同士でも立派な”ゲイ”ですよね。  

とりあえず第3のカルロに会う前にボクは店内から逃げました。  案内人が居ない限り、二度と一人であの手の場所には立ち入らないと思います。